この夏、「イシナガキクエを探しています」という
TXQ FICTION第一弾の捜索番組が放送された。
夏は忙しくてね。
結局、見たまま考察してなかった。
一応、触れてはいるんだけども。
そんなことを思ってたら第二弾が。
年末恒例のモキュメンタリーですから。
年末年始は深夜に変な特番多いですからね。
「ここにタイトルを入力」も今年もやるといいですよね。
さあ、もう番組終了から半年ですし、
考察も出尽くしたところで私がまとめ上げて
自分のものにしてやりますよ(((
今回は全体的に分かりやすい内容でしたね。
なので、今回は大きく残った謎にスポットライトを当てて
考察していこうと思います。
ちな時系列で。
物語の発端
そもそも、何故イシナガキクエを探しているのか。
米原さんの過去を振り返って考える。
写真などの考察を踏まえたうえで綴っていく。
若き日の米原さんは、イシナガキクエと恋をしていて
結婚まではいかずにキクエは亡くなってしまった。
家族みたいなものと、米原さんは言っていたほど
思いは深かったのであろう。
そのため、キクエに会いたくなった米原さんは
キラフさんの映像に移っていた、霊交思想の本を用いて
第4回のニュースにあった写真では口から白い物質を
放出していたため、
エクトプラズムに近いものを使って儀式をしたのではないか。
番号がなかったため、それが本体なのかなって。
そして、その儀式は成功したのだが
公開された情報にもあった通り、会話ができない状態だった。
そして、キクエは分裂をし悪霊と化したのであった。
悪霊といってもキクエが何をしたのかの確証がない。
米原家の仏壇には若い二人の遺影があったのだが
これは、キクエの呪いによってなのか、
代理人としての犠牲なのか、、、
ただ、男性の遺影もあったため、半々なのかな。
長い髪の女性の方は代理人、男性は祟りで。
それか、兄弟は祟りで、若いのは代理人。多分これ。
儀式によってキクエを禍にしてしまったことを悔やみ
成仏させるために、霊能者のオトさんに相談。
米原さんが霊についての勉強をした際に
オトさんについて知ったのであろう。
オトさんはキクエを収めた写真と
第三者の死体をキクエの「代理人」として共に埋葬することで
お祓いとして効果があるのではないかと提案し、
オトさんは、代理人の提供に協力していった。
が、それでもキクエは出現し
遂に米原さんの親族にまで手を出してしまった。。。
それが例の遺影なのではないか。
「代理人」「処置」とは
この話の中で大きな変化となる場面、
代理人、処置について。
一回ここで、視点をこっちに傾けます。
もうちょっと詳しく儀式について触れましょう。
稲垣さんからのテープとかをもとに考えていく。
まず、代理人の条件から。
多分、イシナガキクエの情報にあった
身長、顔、年齢や髪型、体型が一致する女性を
代理人にするよう伝えられたのでしょう。
そして、その生身の人間にイシナガキクエの魂を降ろし
肉体にお祓い、封印をし、埋葬することで
自分たちが捕まらないためでもあるが
キクエに死を自覚させるためだったのではないか。
キクエは分裂し無数に存在することから
これまでに35体も処理してきたのだろう。
米原さんはカメラを持ち歩いていたことから
キクエを収めた心霊写真を遺影とし、お祓いをしていた。
番号は普通に、何体目かの情報じゃないですかね。
もし、お祓いしたものが確認できなくなったら
またキクエが暴走するかもしれないし。
こんな感じですかね。
遺品の手紙
オトさんの遺品から発見された手紙。
この手紙から、オトさんの処理は手が回っておらず
他の霊能力の団体に頼ろうとしていることが分かる。
このことから、別の勢力があることが分かる。
で、その別の勢力っていうのが大きく物語に関わる。
「もう、そこにはありませんでした。」という一文から
例の埋葬したものが無くなっていたという事が分かる。
ただ、この事件を別の勢力が起こしたものだとすると、
オトさんの勢力をつぶしたかったわけで、
イシナガキクエを自分たちのことに利用しようとしてたのではないか。
そう考えられるのではないだろうか。
このことは上田君の拾った映像からも考えられる。
2人組の男性は別の勢力と考え、
過去に沈めたものを探しに来た様子を録画したものだと思われる。
「ここか」といった発言から、
埋葬した現場にはいなかった人間と推測できるた
盗みに来たのではないか。
また、米原宅を徘徊する人々や、
空き家から大量の写真を盗んだのもこの団体であろう。
米原さんが死んだ理由
一回区切った閉まったので時系列に戻る。
米原さんは、35体目を境にキクエが出現しなくなったことに
安心しきれていなかった。
そのため、37年前のローカル番組に出演し
イシナガキクエを知らないか、と尋ね
見つからなかったことに安堵したのであった。
「見つからないのが一番良い」というのは
イシナガキクエが封印されているのかどうか確認である。
また、
「イシナガキクエはもうこの世にいないと確認してほしくて来た」
と述べていたことから、死を不特定多数の人間に
認知させることでさらなるお祓いを計っていたのではないのか。
月日が経ってオトさんが亡くなって、
テレ東からのドキュメンタリー番組の取材が来る。
顔写真を中々見せなかったことに対しては
その顔に一致しないイシナガキクエも
悪霊の可能性であるため、より多くの可能性の得るため
あえて情報を狭めなかったのではないか。
最初の方は別の勢力のこともあって信用しないなかったが
スタッフがイシナガキクエは存在しないのではないか、と
問いかけたことにより、米原さんは信頼と、
長年まだキクエがいるのではないかと心配していたが
遂に安心をしたことにより、探す必要がなくなって
キクエの写真を公開したのだと思った。
ただ、写真を公開したことにより悲劇が訪れる。
その写真をみた別の勢力が、過去の処分という名の
犯罪行為を掘り返されることを恐れ
口封じのために自殺に見せかけて米原さんを殺したのではないか。
また、自分たちにつながる情報を隠蔽するために
家を捜索したり、写真を持ち去ったのだと思う。
ただ、オトさんはもう亡くなっているため
そっちの動きだけが目立ったのではないかと思う。
そして、本番組では過去のローカル番組を発見し
もうキクエが存在しないことを知って、放送を終了。
そこから、配信限定で米原さんの死を追ったのではないか。
テレビとしての使命。
そんなものを感じた。
最後の写真
最後の写真が意味するもの。
それは米原さんのキクエに対する思いは
何一つ偽りがない言葉だったのだという事。
なんか、最後180度、印象が変わりました。
どこか、不気味に感じていたが
米原さんとキクエの愛を感じましたね。
最後まで米原さんを祟らなかったので
キクエなりの最後の愛情、だったのかもね。
とんでもない、パンチを食らいましたよ最後に。
ちょっと自信はないんですけども、
写真のキクエは鏡かなんかに反射して2人に見えたことから
儀式のときに分裂しちゃったんじゃないですかね。
でも、35体まで増えるなんて、、、
いやー。素晴らしい作品だった。
ホラーとしても、
我々が不気味に感じるものすべての要素が入っていて
不安感を感じる演出、その裏にあるストーリー。
非常に考察が楽しめましたわ。
うん。
最高の作品。
飯沼一家まであと2時間。
寝ようか、寝まいか。